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さびしんぼう



1985年公開。

瀬戸内の尾道を舞台に少年の恋をノスタルジックに描いた作品です。主人公を監督の分身として描き、監督の自伝的色彩が強いといわれる。全編に、ショパンの『別れの曲』が流れます。

尾道三部作 完結編となります。

『さびしんぼう』は、題名とモチーフだけ決まっていた大林監督がずっと暖めていた企画で、かつては山口百恵や小林聡美で撮影しようと考えたり、『廃市』を『さびしんぼう』の題名にしようとしたこともあったそうです。そんな中で富田靖子を主役に映画を撮影する企画が持ち上がり、題名を『さびしんぼう』にし、かつて読んだことのある山中恒の『なんだかへんて子』を原作に撮影されました。

黒澤明監督はこの作品を大変気に入り、黒澤組と呼ばれる自分のスタッフにも見るように指示したというエピソードもあります。